思い出の味

こんにちわ。4階職員の津川です。

季節はすっかり夏になり、暑さが厳しくなってくる今日この頃です。

 

天寿苑では、誕生日に入居者様の食べたいメニューを

リクエストする企画があります。

やはり、握り寿司のリクエストが多い中、とある入居者様は 

ソース味の「焼き飯が食べたい。」と言われました。

 

「お寿司とかでなくていいのですか?」

 

と確認した所、その方が若かりし頃、ウスターソースはとてもハイカラで

某老舗百貨店のレストランでも出ていた、おしゃれでハイカラな調味料だったとの事。

 

ハイカラな調味料だったウスターソースもすっかり普及した頃、

週末の昼ごはんに子供の為に作ったソース味の「焼き飯」が食べたいと、

真剣にお話しして下さり、栄養士さんにリクエストをお願いしました。

 

 迎えた誕生日当日、夕食に出たソース味の焼き飯を見てとても嬉しそうに

「これや!!」と笑顔で召し上がっておられました。

 

生きる為に食べる苦労の時代を生きてこられた入居者様の中で、

ソースの味は忘れられない青春の思い出のようでした。

リクエストを叶えて下さった調理の方に感謝です。