それぞれの夜

こんにちわ。4階職員の津川です。すっかり暖かくなったなった今日この頃いかがお過ごしですか?

 

夕食が終わるとみなさん一日が終わったとそれぞれの自由時間を過ごされます。

ある日の夕食後のワンシーンをご紹介させて頂きます。

すぐに寝る方もいらっしゃいますが、消灯時間までのんびりとお友達とお話される方もいらっしゃいます。話題は昔の苦労話を面白おかしくされることもありますが、やはり家族のお話をされる事が多いです。

 表題の写真は、みかんを食べながらの井戸端会議の様子です。

丁度、2年後の大阪万博の話題がニュースになっていて、昔の大阪万博の話で盛り上がっておられました。

 

「月の石を見ようと長いこと並んだのに、見られたの3秒やったで」

「うちとこは暑い中、子供連れて迷子にさせんようにお父さんが両手にしっかりつかまえててん。私は荷物係や。ホンマ大変やったわ、ベビーカーなんか無いしな」 

と懐かしそうにお話しされたり、嫁姑関係で苦労された等、話は尽きません。

 

「消灯ですのでそろそろ休みましょうか?」とお声をかけると 、みなさん名残遅そうに「ほなまた明日~~。」と笑顔でお部屋に戻られます。

 

ある日は、「暇や~。」と言われていた方に、手芸を勧めたところ、凄い集中力で毛糸でカゴを編むのですが、途中で「肩こった~~こんなん娘時代にやったきりやで」との事で、代わりに塗り絵を勧めてみました。「もっと(人の)役に立つようなことないか~~?」と昔の働き者の主婦の片鱗が見え隠れ。

 

別の日には、「娘はどうしてるのかなぁ……」とふと心配されたご様子で、考えておられました。お手紙を書かれてみますか?と声をかけると「手紙かぁ。何かいたらええんかなぁ?」と娘様へお手紙を書いておられました。

 

 それぞれの夜のひとコマをご紹介させて頂きました。